こんにちは、nocotoです。
「ああ、なんにもやる気が出ない…。」
これは、高校生の長男が時々口にする言葉です。
空虚な感じという表現がしっくり来るような…。
我が子がしょんぼりしながらこんなことを言ってくると、親としてはとても心配になります。
なにがあったの?
受験勉強に疲れきってしまった!?
もしかしてうつ病!?
などと、あれこれ心配になってしまいます。
こんなことは数えるほどしかありませんが、原因を考えてみました。
虚しくなるタイミングには、ある共通点があった
息子が何もやる気が出ないと言い出すタイミングには、ある共通がありました。
何か大きなイベントを終えた後が多いということに気付いたのです。
そのイベントとは、定期テストや模試、体育祭など。
これに気付いた私は、なるほどと思い、冷静になれました。
それはゴールを達成した時に抱くことが多い、「空虚感」なのだと分かったのです。
心配にはなるけれど、それだけ頑張って取り組んだということなので、嬉しくも感じます。
空虚感とは
空虚感とはむなしく感じたり、うつろな気持ちになること。
きっと誰にでも、多少のむなしさを感じたことはあるでしょう。
よくあるのは、目標に向かって努力したのに結果が出せず、あきらめてしまうというもの。
また逆に、努力が報われ、ゴールに達成した時に空虚感を抱くこともあるのです。
空虚感を抱くと快楽を求めたくなる
目標に向かって考えをめぐらせたり、行動している間は、ドーパミンが分泌されています。
その間は快楽を感じているのです。
ところが、目標を失い、空虚感に襲われると、ドーパミンは分泌されなくなってしまいます。
ドーパミンが分泌されなくなると、何もやる気が起こらず、虚しい感じに陥ってしまうのです。
特に、引退したスポーツ選手が空虚感を抱きやすい傾向があるようです。
スポーツ選手は「大きな大会に出場する」とか、「金メダルをとる」といった、たった一つの目標に集中してしまいます。
そのたった一つの目標がなくなった時に、空虚感に襲われるため、ドーパミンが分泌されるような快楽を求めたくなるのです。
そこで、選挙に出馬したり、ギャンブルや薬物にはまってしまうことが多いのです。
普通の人にはこういうことは起こりにくいと言われていますが、長年、仕事一筋で来た人の定年退職後などは気をつけなければいけないようです。
空虚感は危険な感情
空虚感というのは、実は危険な感情なのです。
空虚感を感じている人は、ドーパミンを欲するので、ドーパミンを出してくれるようなものにはまりやすくなります。
だからいけないものにも手を出しやすくなるのです。
ということは、空虚な状態を作らないようにしなければならないということ。
息子の場合はいつも1~2日で元通りになるので、程度が軽いのでしょうが、受験勉強一筋にならざるをえない状況には、気をつけなければならないと感じています。
空虚にならない為の方法
空虚な状態を作らないようにするためには、複数の目標を設定しておくことが得策です。
一つのことに命をかけるほどになるのではなく、様々なポイントに目標を設定しておき、一つの目標が達成したら次の目標にすぐに向かえる状況にしておくといいでしょう。
人生には様々なシチュエーションがあります。
勉強
仕事
恋愛
結婚
趣味
スポーツ選手などではない普通の人は、これら複数のことに目標を設定して、日々生活をしています。
程度にもよりますが、たとえ一つの目標を失っても、それほどの空虚感に襲われることはないでしょう。
意識して、常に複数のことを追い求める生活にしておくと、間違った方向に進まずに済むということです。
息子のような大学受験を控えた高校生にとっては、親友や趣味などが、虚しさを救ってくれる大事な存在となっているのでしょう。