こんにちは、nocotoです。
ニューヨークから一時帰国した弟一家と、我が家で団らん。
現地の暮らしぶりをゆっくり聞かせてもらいました。
いろいろな話の中で最も驚いたことは、日本との教育環境の違いに差がありすぎるということでした。
あ然としてしまったほど。
今回はそのことについてお話しますが、姪の通うニューヨーク郊外の、公立小学校や近所の中学校に限ったお話でありますことをご了承ください。
恵まれたアメリカの教育環境
ポジティブなマインドを育ててくれる
姪の小学校では、「今やれないことも将来できるようになる」というポジティブシンキングを、洗脳するかのごとく子供達に植え付けてくれるそうです。
スローガンを何度も何度も言葉にして発音しているだけでも、効果はあるはずです。
日本の学校でも教育目標は額縁に入れて掲げてはあるものの、飾ってあるだけで生徒の頭には全然入っていません。
先生すらも知らないんじゃないの?というくらいひっそりと存在しています。
しかし、担任によってはクラスの目標を作り、毎日朝の会で元気に唱えているクラスもあります。
でもそれは滅多にないことではないでしょうか。
因みにその素晴らしい担任がいるのは娘の隣のクラス。
毎朝、クラスの信条が元気な声で唱えられているのが聞こえてくるそうです。
自分のクラスのは覚えておらず、隣のクラスのはスラスラ言えてしまうという、なんとも残念な状況。
姪の学校では「今やれないことでも将来できるようになる」というスローガンが、学校のあちらこちらに貼ってあります。
貼ってあるだけではなく、毎日その事を先生が意識させてくれるそうです。
課題を漠然とこなすよりは、意識を持って行動する方が、何倍もいいに決まっています。
科学的根拠に基づいた教育
アメリカの学校では科学的に認められた授業が行われているそうで、授業に対する安心感があるそうです。
目まぐるしく時代が変化していく中、日本の先生方は教育の仕方について、どれだけ研修を受けているのでしょうか?
特に小学校の先生、中でも低学年の先生はまだまだ全教科を受け持つということが多いと思います。
専門の先生がつく教科も少しはありますが、まだまだ複数教科を一人の先生が受け持っている状況。
一人の先生が複数の教科を時代に合ったものに、そしてより良いものに変えていくということは、はたして可能なことなのでしょうか?
同じ学年でもクラスによって授業の進度にかなりの差があったり、やり方が全く違ったりと、不安になることがしばしばあります。
先生の個性も大切だと思いますが、教育内容が担任によってこんなにも自由に変えられてしまっていいのだろうかと、大きな疑問を抱えています。
アメリカのように科学的根拠に基づいた授業を行っていただき、その上で先生の個性を肉付けしていただきたいものです。
また、姪の小学校では保護者に対するアンケートに、かなりのボリュームがあるらしいのです。
なんと、100問もあったとか!
家庭のIT環境を調査した上で、IT化を進めても問題ないかということや、学校に対する要望にも細目を設けて、具体的な考えを引き出してくれるようなものになっているのです。
学校側がより良い教育を提供しようとしている姿勢が伝わります。
日本でもアンケートはありますが、あんな漠然としたものでは肝心なことは引き出せないでしょう。
とにかく、アンケート一つにしても日本ではあまり意味がなく、科学的観点が足りないと言えるのではないでしょうか。
アメリカの学校が理想的なのは、先生にゆとりがあること!
アメリカでは小学校から既に、全教科、専門の先生が教えてくれるそうです。
そして、3時には先生方は帰ってしまうそうです!
中学校の部活動もすべて外注で、有料なのでやってもやらなくてもいいそうです。
また、トータルで体を鍛えるためにも、シーズンごとに部活は変えて、いろいろなスポーツに触れているそうです。
その部活動も、PTAが主体で運営しているというのには驚きました。
このように、学校の先生は自分のクラスの子供や担当教科に専念できる環境にあるのです。
先生には心にゆとりがあり、いつでも悩みを受け止めてくれる用意があるのだそうです。
教育者にゆとりがあるということはとても大切なことで、先生の気持ちが生徒に向いてくれるのは大変ありがたいことです。
だから義妹は、日本の先生の忙しさが信じられないと言っていました。
この話を聞いてしまうと、ブラックと噂されている日本の教育現場が気の毒でならないし、子供達を任せている私達にとっても、不安がつきまといます。
なぜこんなにも日本は世界から遅れているのでしょうか?
もっとスピーディーに動いてほしい!
一刻も早く教育改革を進めていただきたいものです。
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→弟一家がニューヨークから一時帰国!アメリカの土産話は刺激的!