こんにちは、nocotoです。
今回は、子供の気持ちを無視した厳しいしつけは、大人になってから悪影響が出てしまうという、悲しいお話です。
親の立場からすると、厳しすぎる子育てをしてしまっているのではないか、という自覚症状に、なんとなく気付いていることが多いと思います。
厳しすぎる親がよく口にするのは、「ダメ」とか、「そんなことをしても意味がない」とか、否定するような発言が多いと思います。
これら非定型の言葉は、使い始めるとどんどん使うようになってしまいす。
「ダメ」が止まらなくなります。
すると、子供からは「ダメダメマン」というレッテルが、密かにはられてしまいます。
何かお願いごとが発生したとしても、「どうせだめだろう」と言われると分かっているから、おねだりしてこなくなってくるでしょう。
おねだりどころか、普通のコミュニケーションも取りたくなくなるということもあり得るのです。
当然、困った事があっても親に相談する気にはなれず、見えないところで問題行動を起こしてしまします。
この記事を読んで、思い当たる節のある親御さんは、子供への接し方を変えてみてください。
手遅れになる前に!
20代30代になって突然、道を踏み外してしまう人がいます。
芸能人や有名人で言えば、覚醒剤や賭博の問題で、よく世間をおさがわせしています。
芸能人だけではなく、一般人でもよくあることですが。
悪いことだと知っていても、一体どうして手を出してしまうのでしょうか?
生まれ育った家庭環境が悪く、教養が得られなかったのだろうと、まず想像してしまいがちですが、全く逆の場合でも起こりうるのです。
今回は、後者の方のお話です。
また、警察沙汰になるような犯罪は起こさなくても、認められないで育った子供は、自分に自信を持てず、そして頑張ることもできなくなってしまいます。
社会人として、生きて行くスキルがないままの大人になってしまいかねません。
厳しい子育てが失敗だった
先日、ある二世タレントが覚醒剤に手を出してしまったという芸能ニュースがありました。
以前にも賭博騒動を起こしたにも関わらず。
賭博騒動の時のインタビューを見ていて、反省しているのかしていないのか疑わしい様子でした。
それ以前に、物事の善悪の判断能力が備わっていないと感じました。
だから今回またやってしまったというのは納得なのです。
父親の涙の会見ではこんなことを言っていました。
「かなり厳しく育ててきたけど、それが逆に悪影響を及ぼしたのかもしれない…。」
やはり厳しくしすぎていたということに自覚症状はあったのです。
どうしてダメなのかということを理論的に教えず、頭ごなしに許して来なかったことが想像されます。
してはいけないことの教育が、結局のところ、できていなかったのでしょう。
行き過ぎた厳しさの中で育てられた二世さんも、かわいそうな人なのです。
一般人で、厳しく育てられたと思っている人の話を聞くと、やはり問題があったようでした。
人間関係が上手くいかなかったとか、良くないことに手を出してしまったとか。
話を聞きながら不思議に感じたのは、そういうことをあまり悪びれる様子がなく、話せるということ。
大したことだとは思っていない様子に、心配になりました。
間違った厳しさとは
子供をしっかり教育し、どこに出しても恥ずかしくないような子に育てたい。
そんな親の強い期待と完璧主義から、つい規制を多くしてしまうのです。
なんでもかんでも頭ごなしにダメだと言ってしまう。
好奇心旺盛な子供時代に、好きなことをさせてもらえず、いつも欲望を抑えつけられている子供には、ストレスが蓄積して行きます。
他の子供達は許されているのに自分だけは許されない…。
そんなことが一回や二回ならいいのですが、毎回ということになると、子供は生き地獄の状態になってしまいます。
好奇心の芽を奪われてしまうことは、気力を大きく失うことになります。
子供はいろいろ経験してみて、あれは無駄なことだったと、身をもって学習して行くことが大切なのです。
つまり、無駄な経験も必要ということです。
間違った厳しさで育てられると、親の話は聞かなくなる
何をしたいと言っても否定される、そんな状態が続けば親子の普通の会話も楽しくできなくなってしまいます。
小言ばかり言われ続けると、聞く耳持たずの状態になってしまいます。
親がいくら正しくて道理にかなったことを話していても、子供が聞く耳がなくなってしまってはおしまいです。
そうなってしまうと、話をしても、聞いているようで実は聞いていないという状態になります。
親から学ぼうとしなくなってしまいます。
更には将来、自分の子供ができた時に、同じ手段で子供を制する可能性が高くなります。
ある程度の緩さが必要
赤ちゃんを見ていると、のびのびと元気に育ててあげたいと、親であれば思うことでしょう。
子供が成長するにつれて、子供に色々な期待を抱いて行くものです。
いつしか昔の穏やかな心を忘れ、子供に求めすぎてしまうことがあります。
回りの子に劣らないように、いや、立派な子にしたいと、必死になりすぎてしまうこともあるでしょう。
子供に、あれもできない、これもできない、ちゃんとやらなくてはだめだと、がんじがらめで遊ばせてあげない親がいます。
子供は遊びを通して大きく成長するというのに。
友達との関わりの中で学ぶことは、社会に出ていく為の準備として、重要な経験となり、ここを省略してはならないのです。
穏やかな会話の中で道徳を教えよう
このように、親のあまりの厳しさによって、子供の成長過程で必要な道徳の機会が奪われてしまいます。
子供は親がとやかく言わなくても、遊びや関わる人から多くの事を学び、自分のとるべき行動を考えられるようになるのです。
もちろん、親の口からも教えることは必要です。
しかしそれは、普段の何気ない会話の中から、またはテレビを見ながらでも、その時々で気付いたことを伝えてあげるという形が望ましいです。
否定する機会を減らし、穏やかな会話の中で教えてあげましょう。
完璧主義にならないよう心がけを
情報化社会の中で、たくさんの情報に埋もれ、親は自分のポリシーを見失いかけることもあるでしょう。
情報全てをうのみにしたり、他のご家庭を気にしすぎてしまうと、いつの間にか厳しい親に変身してしまうことがあります。
子供に全てのことを、求めてしまうことのないように気をつけたいものです。
どうか、子供の心の中に、新しいことを受け入れられるお部屋と、スムーズに開く扉を備え付けてあげてください。
子供が言葉を素直に受け入れられるように。
現代社会は情報過多になり、うまく情報を活用するスキルが必要です。
また、選択肢も多くなっていて、ついあれもこれもとなりがちです。
「ゆとり」と「ゆるさ」を子供から全て奪わないよう、そして、親自信もゆとりを持つ努力が大切だと考えます。
親子の楽しい時間の中で、適切な厳しさを伝えてあげたいものです。