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子宮筋腫が大きくなりすぎたので子宮全摘手術を受けた話

子宮全摘手術を受けたお話

こんにちは、nocotoです。

私に初めて子宮筋腫が見つかったのは40才の時。それから毎年検診で経過観察をしていました。

少しずつ大きくなり、数も増えたりしていくにつれ、生理の時の出血量も徐々に増えていきました。私の母にも子宮筋腫があり、出血量が多くて辛そうだったのを覚えています。母も手術を考えたそうですが、母の姉に「生理が終わってしまえば、どうということはないから、やめておいたら?」と言われ、やめたそうです。

できれば私もそのように逃げ切りたかったのですが。

結局は2021年6月に子宮全敵の手術を受けました。当時の年齢は49才。

子宮筋腫は良性のものなので、あったからといって取らなければならないということはありません。しかしながら手術することに踏み切った経緯をお話します。

手術するかしないかの決め手

子宮筋腫の手術を受けることにした理由

子宮筋腫が大きくなり過ぎ、日常生活に支障を来すようになってしまいました。

まずは出血の量。特に多い日の昼は1時間が限界になり、自転車に乗ると漏れることが何度かあり、辛かったです。おそらく母も同じような感じだったのでしょう。私の場合、それに加えてお腹が妊娠初期の終わりくらいに膨らんで来たこと、圧迫感を感じること、長時間座るのが辛くなったことなどがありました。このままだと出血多量で次の生理で死んでしまうのではないかと、かなりの不安を抱えていました。

ホルモンの検査をしてもらったら、生理がまだまだ終わりそうにない数値とのこと。ということはこれからも筋腫は大きくなるし、もっと辛くなるのは想像がつきます。

MRIの検査結果も衝撃的でした!普通の子宮の大きさは鳥の卵くらいなのに、私のは5~6cmの大きな筋腫が二つ、そして小さいものが無数にあり、子宮全体が巨大化しておへその下にまで子宮が来ているという…。背骨にもほぼくっついているので、そろそろ腰痛も出てくるだろうと。いつの間にか子宮は赤ちゃんの頭くらいの大きさになっていたのです。約10年かけて。

大きくなりすぎて超音波検査では、子宮全体が全然見えていなかったということです。毎年の検査は何だったんだろうと思ってしまいました。

生理が終われば筋腫は徐々に小さくなっていくようですが、これだけ大きいとかなり時間がかかるので、先生も手術を勧めると仰っていました。

手術を迷っていましたが、こんな状態なので、すぐにしてもらいたいという考えに変わりました。

開腹手術か腹腔鏡手術か

私の友人にも、子宮筋腫により、子宮を全摘した人が何人かいたので、連絡を取り、どのような手術がいいか調査しました。

腹腔鏡手術の方が多くて、私もそれがいいなと思いました。術後の痛みも無さそうですし、すぐに動けるようにもなるから。数日で退院でき、仕事にも1〜2週間で復帰できます。

開腹の場合、7~8日は入院し、更に2~3週間は自宅で安静にしなければなりません。

筋腫が大きすぎると腹腔鏡手術ができないとのことですが、大きくても一か八かで腹腔鏡手術で成功したという友人もいました。私の通っている産婦人科病院では残念ながら腹腔鏡手術は行っていないこと、この筋腫の大きさの場合、開腹の方が確実だということ、そして一刻でも早く受けたかったこともあり、開腹に決めました。

いざ、手術室へ!

いよいよ手術室へ向かう時が来て、怖さを紛らわすために看護師さんと喋りながらエレベーターに。

手術室の前で夫と会ってから中に入りました。手術台の上に寝転び、麻酔用のマスクを当てられ、うろ覚えですが数字を数えさせられたと思います。多分数秒くらいで眠ったのでは?

当然、何も記憶が無く、目を開けたときには終わってたので、心配するだけ損だなと思いました。

開腹手術後の恐怖体験

私の場合、イレギュラーなケースで、この段落のお話は、手術を考えている方にとっては、ひるんでしまうような内容になります。滅多にないとは思いますが、私のようになる人もたまにはいるわけで。読みたくない人は次の章までスクロールしてください。

手術が終わり、目を覚ました瞬間、お腹に激痛を感じました。ここまではきっと、皆さんと同じなのではないかと思います。

看護師さんが、血圧が上が88しかないとボソッと話していました。私は少々高血圧気味で、血圧を下げる薬は普段から飲んでいました。でも低すぎるし気になる…、でもそれよりも痛い!

痛みは続き、点滴から痛み止めを入れてもらうのですが、それが吐き気を催したので、痛み止めの種類を変えてもらったら大丈夫でしたが、痛みがどうにも引かない。寝返りもできないしナースコールで看護師さんを呼んで体制を何度も変えてもらいました。

とにかく痛みが一晩中続き、眠れませんでした。翌朝、先生が出勤してきて、この状態は異常のようで、ベッドまでレントゲンの機会を持ってきて撮影。どうやら出血しているようだと。隣の総合病院まで救急車で運ばれ、MRI検査、そして夕方にまた全身麻酔で開腹手術をすることになりました。

しかし、かなり貧血が進んでいるので、輸血してからでないと手術ができないと!

手も黄色くなって血の気がなく、私はこのまま死んじゃうのかなあなんて思いました。瀕死の状態になったとき、生きる気力や心配する気持ちも薄れるもので、夫や子供達を思い浮かべながら、私がいなくなっても強く生きてね、なんてことを思うだけで、死への恐怖や家族への心配などはできない感じになっていました。

でもこのタイミングで再度、手術していただけるのは幸運で、信じるしかないとありがたい思いでした。

無事に二度目の手術が終わり、目が覚めた瞬間、また痛いはず!と思ったのですが、全く痛くなかったのです!すごく不思議だけど、痛みが全く無くて、すごく嬉しい気持ちになりました。そして何より生きている!

先生方、本当にありがとうございます。生きて行けそうです。

ちなみに、お腹に溜まっていた血液は4リットルもあり、開腹した時にはもう止まってはいたそうですが。血液はどうやって取り除いたのでしょうね。

出血した原因はどうやら手術終了直後で、血圧が88しかない時には漏れていたのでしょうというような内容だったと思います。もしかしたら、痛い!と思ったときに血圧が急に上がって閉じた血管が開いてしまったのかなあ?

血圧が高いというのもこういう時にリスクがあるのかもしれませんね。

術後の経過

二度目の手術の後は嘘みたいに痛くなく、ゆっくり休むことができました。

しかし、もう一つ試練が。

術後は水さえも飲んではいけないので、2日連続飲まず食わずで、喉がカラカラ。

水を飲めたのは翌日だったか、ガスが出てからだったか忘れましたが、辛かったのを覚えています。

ガスがなかなか出なくて、何度か看護師さんに出たか聞かれて焦った記憶もあります。無事に出たときは嬉しかったですね!腸が活動し始めたということですから。

立つこともできないし、トイレにもしばらくは行けないので尿道に管を通していました。

起き上がるのもベッドのリクライニングを少しずつ挙げていき、座る姿勢になるのも時間をかけて少しずつでした。

立つのも大変で、腕を使って体の向きを変えてやっと立てました!看護師さんに立つ時の動作が早くて褒められました♪普段、バドミントンをしていたおかげでしょうね。

私の場合、二日連続で麻酔手術を受け、人よりも辛い手術となってしまいました。

一度目の手術後は、ずっと痛くて寝返りができない状態を丸一日体験しました。

二度目の手術後は楽になったものの、しばらくは寝返りもよっこらしょ状態でしんどかったです。

でもその後は順調に回復していきました。

退院直後はろくに家事もできず、横になることが多い状態でした。ロキソニンをもらってありましたが、退院してからも痛みは一週間以上続きました。

寝てばかりいるのも疲れるものですが、動くのは危険だなと感じたので、やはり割り切ってなるべく安静にしていました。食事は夫に作ってもらっていました。

手術から3週間が経った頃、そろそろ散歩してみようと思い、駅の方に歩いて行きました。駅までは歩いて13分程度。ゆっくり10分くらい歩いた時に、ダメかも、生きて帰れないかも、と急に不安になりました。お腹がしんどく感じたのです。なので恐る恐るゆっくり帰ることにしました。

開腹手術はやはり大変な手術なのだなと実感した瞬間でした。通勤がある方は術後一ヶ月は仕事しちゃダメだなと感じました。

一ヶ月検診

検査の結果、特に異常はなく順調に回復ということでひとまず安心。でも医者からの話によると、術後3~4ヶ月で体のバランスを崩すことが多いので、次は3ヶ月検診とのことでした。

これまではシャワーのみだったのですが、順調だったので湯船に浸かってみることにしました。何となく水圧がかかるのが怖くてこの日を待ちました。

初めて湯船に浸かった瞬間、いやな予感は的中!お腹の方から「ぽこっ」という音が聞こえてヒヤッとしましたが、入浴は無事に終えました。

しかし、しばらくすると出血…。また開腹手術!?と青ざめました。必死で冷静になりましたが。

少量ですぐに止まりそうな感じでしたが念のため病院に電話。少量なら大丈夫だろうとのことで安心し、実際に大丈夫でした。

勝手な推測ですが、膣の上の方も縫ってあるとのことだったので、そこの糸が水圧で部分的に切れたのかな?なんて思っていますが。

そんなことがあったので自転車に乗り始めるのも恐る恐るでした。やはりしばらくは違和感があり、車での移動の方が体への負担は軽かったです。

この頃からぼちぼちウォーキングを始めました。早くバドミントンをしたいという一心で。2ヶ月ごろから軽くジョギングもできるようになっていました。そして3か月目にはバドミントン復帰!とても調子よく動けました。

三ヶ月検診

三ヶ月検診の少し前くらいからお腹が張るというか少し膨らんだ感じがあり、便が出にくくなったのを感じました。嫌な感じがしていましたが、予感が的中…。

私は卵巣を二つとも残したのですが、片方が5㎝に膨れていると。また開腹手術か⁉と悲しくなりました。超音波の画像では水っぽい感じらしく、3ヶ月後にまた受診ということになりました。何もなければ今回で通院は終わりだったのですが。

一時的にバランスが崩れただけと思うことにして3ヶ月を過ごしました。やはりその通りだったのか、次の検診では卵巣が元に戻っていて、便通も良くなっていました。

恐怖体験がいろいろありましたが、体がスッキリして、出欠の恐怖もなくなり、結果よかったと思えています。

これから手術を控えていらっしゃる方、明るい未来が待っているので頑張ってくださいね。

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