2018年の3月~5月にかけ、母は両膝の大手術を受けました。
変形性膝関節症により、膝の痛みに長年苦しみ、とうとう決断したのです。
結果、大成功に終わり、本当によかったです!
母も私も手術に対してはかなり不安でしたが、受けないという選択肢は無かったのです…。
変形性膝関節症は、膝の関節を人工関節に取り換えるのですから、もちろん大手術。
娘である私も、考えたくもないほどの恐怖を感じました。
母本人はもっと覚悟が必要だったのは言うまでもありません。
以下の3点が、手術を決断できた決め手だったと言えます。
◆健康寿命を長くしたいという強い思い
◆手術をしなかったら、確実に歩けなくなる
◆叔母の成功例を見ている
変形性膝関節症の手術は両足とも!
母の場合、より痛いのは左足ですが、検査の結果では、右足の方が悪くなっていると出ました。
おそらく、痛い左足をかばい続けているうちに、右足が悪くなって行ったのではないかということでした。
手術のリスクと概要
手術には当然リスクはあります。
主治医からのお話では、
◆たいていの人は現状よりも良くなるが、時々、あまり変わらなかったり、うまく歩けないという人もいる。
◆軽度の糖尿病も患っているので、何らかの合併症を引き起こす可能性がある。
◆感染症にかかる可能性がある。
また、両足となると、入院期間が約2ヶ月になります。
片足だけなら3~4週間。
両足の場合、片方の術後にリハビリをして、歩けるようになってから、もう片方の足の手術になります。
いざ、手術
手術は痛い方の左足から行いました。
9時に手術室に入り、出てきたのは13時頃。
予定では3時間くらいと聞いていたので、心配しましたが、手術は成功とのことでした。
麻酔から覚めるのに時間がかかったりしたようです。
手術室から出てきた母は、「あれ、終わったの?」という感じ。
当然、麻酔で眠っていたので、何も知らないうちに終わったのです。
とろんとした様子でしたが、普通に会話ができて安心しました。
しかし、辛いのはここから。
自分の病室に戻り、もちろん身動きも取れず、寝たきりの状態。
機械を使って、氷水で足を冷やしていました。
手術した足が痛かったり、膝の下にクッションを置きたい感じがするけどそれはダメで、とても辛そうでした。
しかも空腹なのに、当日は食事禁止で…。
かわいそうな状態でした。
翌日もまだ痛そうでした。
普通は手術の翌日からリハビリが始まりますが、日曜日なのでリハビリがお休み。
翌々日からということに。
もし平日だったら、この辛い状態でもリハビリ開始なのね…。
そのリハビリがまた、激痛らしいのですが、それを乗り越えないと、膝が曲がらなくなってしまいます。
母はまじめに一所懸命に取り組んだようです。
私は遠方に住んでいるので、手術の翌日には帰り、リハビリには付き合ってあげられませんでした。
努力の甲斐あって、一週間もすれば、結構歩けるようになったらしいです。
もう片方の足の手術日を決める時、前回の手術から3週間後の提案がありました。
母はもう少し回復してからが良かったらしく、4週間後ということに決定。
手術後の辛い思いを、またしなければならないのかと思うと、私も気が重かったのですが、立ち向かうしかありません。
2回目の手術の前日から、私はまた母に付き添いました。
「別に来なくても大丈夫よ」と強がりを言っていましたが、そういうわけには行かないでしょう!
手術は前回と同じスケジュールでしたが、2回目は早く終わり、再び成功!
先生には感謝です!
病室に戻り、前回よりも調子がよさそう。
1回目の時の辛い感じが、ほとんどないと言っていました。
不思議なものですね。
笑顔も見せてくれました。
妹と叔母も来ていたので、3人で昼食をとり、また病院に向かいましたが、大丈夫そうでした。
翌日も母は元気そうだったので、安心して帰ることができました。
またしばらく会えないのは辛いけれど…。
長期入院は暇
痛みが取れてしまえば、リハビリ以外は暇だらけ。
YouTubeが大好きな母にとって、iPadミニは必需品。
しかしwifiがないと使えません。
そこで、私がレンタルの手続きをし、WiFi東京から、ルーターを病院に直接届けてもらいました。
とても簡単で便利でした。
母は設定をリハビリのお兄さんにしてもらったそうですが…。
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術後の経過
この記事を書いているのは、手術後、9か月近く経っています。
今の時点での経過は、とても良好だと言えると思います。
退院する頃には、ゆっくりですが、既に自分で歩けるようになっていました。
退院は、母の友人が手伝ってくれるので、わざわざ来なくてもいいと言われました。
今回は母の友人にお願いすることにして、私は行きませんでした。
退院してすぐに、車も運転したそうです。
痛みはすっかりなくなり、オー脚も治り、まっすぐな足になったと喜んでいました。
のちに会った時に、本当にきれいにまっすぐな足になっていました。
膝に負担をかけないためにも、体重制限を頑張り、スリムになっていました!
全体的に若返ったような感じにもなり、いいことづくめじゃないですか!
母も、やってよかったと喜んでいました。
退院後もリハビリには通い続けていました。
足の曲がり具合も、理想通りの所まで、到達したそうです。
ただ、歩くスピードは、なかなか速くはならなかったようです。
しかし、秋頃には、大分早く歩けるようになったと言っていました。
そして今はなんと…、
ニューヨークに住んでいる弟一家の家に遊びに行っています!
これは手術前では考えられないことです。
しかも昨日のテレビ電話で、「9,000歩も歩いたけど平気だわ!」と、話していました!
観光を思い切り楽しめているようです♪
ここまでになれば、大成功と言えるでしょう。
2021/05/14追記
先日、コロナでなかなか会えない母と電話で話した時に、改めて言っていました。
本当に手術してよかったと。
調子がいいそうです。
もう80近い年齢ですが、自由に出かけて楽しむことができています。
あの時、勇気を振り絞っていなければ、きっと今は・・・。
本当によかったね。
そしておかげで私達子供も精一杯活動できていることに感謝です。