こんにちは、nocotoです。
先日PTAの仕事として、講演会に参加しました。
市の主催で、小学校から高校までの保護者や先生を対象とするものでした。
「子供と関わるコミュニケーションスキル」というタイトルの大変興味深い内容だったので、ありがたく参加させていただきました。
まず、不登校についてのお話がありました。
皆さんの周りでも最近、不登校になる子が多いと感じませんか?
小学生でもいますが、中学生になると更に多いように感じます。
長男が中学生の時も、長女の中学校でも、常にクラスに2~4人はいるという感じです。
不登校は一つの症状
不登校になるには様々な理由があり、不登校はそれらの原因による一つの症状ということになります。
不登校が問題というよりも、不登校になってしまう根本的な原因が問題なのです。
不登校の原因
不登校と聞けば、原因としていじめやトラブルを思い浮かべてしまうと思います。
しかしそれは少数派。
他にも、勉強について行けない、非行、発達障害、家庭環境の急激な変化など、様々な原因があります。
そして最近、特に多いのが無気力やうつ病によるものなのだそうです。
無気力やうつ病は、例えば受験で燃え尽きたり、頑張って合格したにもかかわらず、進学先が理想と大きくかけ離れていたとか、全力で頑張ってきたけど、これ以上の期待に応えられないというのが典型的な原因だそうです。
100%頑張ってしまうような子が陥りやすい症状なのです。
そういえば以前に、中学受験の為の塾でお話を聞いた時に、塾の先生がそのようなことを言っていたのを思い出しました。
受験で燃え尽きてしまって、中学に入ったら勉強できなくなってしまう子もいると。
登校拒否までにはならなくても、無気力な精神状態で学校に通う子はたくさんいるのだろうと想像しました。
私自身、親子で中学受験を戦うというのは無理なので、その時は話を聞いただけで終わりましたが。
小学校時代、満足に遊んだ経験や、どれだけ様々なジャンルの思い出を作れたかで、今後の人生を大きく左右するだろうと私は考えています。
不登校が更に引き起こしてしまうこと
不登校の次の段階でよく起こりうることは、ひきこもりです。
ひきこもりになってしまうと、親はなんとかしてあげたいと、当然思い、悩みます。
自分なりにいろいろ反省したり、カウンセラーのもとを訪れたりと、努力はするでしょう。
しかしカウンセリングが上手く行かなければ、なすすべがなくなり、解決できないまま時が過ぎてしまいます。
長い人生、こんな時期があっても仕方がないと、半分諦めたような状態になることも多いのではないでしょうか。
そのような状態が続くと、次第に親子関係が悪くなってしまう場合があります。
すると衝突し合い、家庭内暴力に発展してしまうこともあるそうです。
不登校になってしまっては、なかなか自分たちで解決できることではありません。
大変なことになる前に、いち早く専門家を訪れ、正しく適切なプログラムによって校正するべきです。
不登校の新たなパターンとは?
不登校に関して、最近増えている困ったことがあるそうです。
それは、「不登校になった子が、不登校になって困ったと思っていない」ことだそうです。
別に学校に行かなくても不便はないし、何がいけないの?という感覚でいるらしいのです。
このようなケースでは、「困らない子に対してどう困ってもらうか」が課題であり、ある支援センターでは、このプログラムに取り組んでいるそうです。
そのプログラムによって子供に自己解決能力がつき、ライフスキル向上に繋がっていくのだそうです。
このように、適切なプログラムを根気よくこなしていくことによって、復帰できるケースがあるということを知っておきましょう。
まずは親がコミュニケーションスキルを身につけよう
核家族化、近所付き合いの希薄化、ITの発達などにより、リアルなコミュニケーションが減少している現代では、対人が苦手な大人が増え、できれば人と関わりたくないという人も増えています。
コミュニケーションは積極的にとっていないと鈍ってしまいます。
人と話すのを避けていては、成長どころか更に苦手になって行くことでしょう。
コミュニケーションも運動や勉強と同じで、鍛えることが必要なのです。
現代では自分で意識しないと鍛えることが難しくなっています。
親が社会性を持てれば、子供も自然に人と関わることができるようになります。
親がコミュニケーションスキルを身につけ、子供に適切に関わってあげれば、子供は自信を持って社会で羽ばたくことができるでしょう。
コミュニケーションは学ぶ時代になりました。
意識しないと上手く人と関わることができなくなる可能性が高いです。
子供のうちにコミュニケーションスキルの基盤を身につけておかなければ、不登校にならずに過ごせたとしても、大人になってからニートになってしまう、なんてことにもなりかねません。
まずは大人がコミュニケーションについて意識し、子供としっかりと関わっていく覚悟を持っていたいものです。